怒らないと泣いてしまう!


基本的に人は怒りたくない生き物です。
私たちは、気分が良い状態を好み、気分が良くない状態を嫌いますよね?
怒っている時って、気分は良くないものです。
ということは、どうやら怒りたくはないようなのです。

でも、つい怒っちゃうことってありますし、怒っていることがバレたくないので、人と距離をとることもあります。
また、怒りすぎてしまって、自分自身が制御不能に陥ってしまって、誰かに嫌な思いをさせたくないと感じて「あっちへ行け!」的な態度になることもあります。

私自身がそうだったのですが、とにかく怒りんぼでした。
元の旦那さんに対してなど特にそうで、ガミガミ、クドクド、グチグチ、ネチネチ、ファイヤー!!!等など、バラエティ豊かなな怒りをご披露しておりました。

でもこれ実は、今だからわかることなのですが、「怒っていないと泣いてしまうから」だったんですよ。

あれまっビックリ

泣くのは恥だと思っていたり、泣いてもどうにもならないような経験を数多くしてきたり、泣くことで誰かを悲しませてしまったり、困らせてしまったりすると思っていたり、泣くことによってバカにされた経験がったり、反対によく泣く人を批判していた経験がったりすると、自分自身に泣くという感情表現を禁止するようになります。
その度合いが強ければ強いほど、泣けなくなってしまいます。

そして、泣けなくなってしまった人が、本当は泣きたいのに泣けないのでとる行動は、大きく分けて2つではないかと私は考えています。

泣かないように笑っている?


一つ目は、笑うということ。
いつもニコニコ笑顔ということは、周りの人の気分も良くなりますし、良いことではありますが、何があってもニコニコという笑顔というのは、もしかしたら泣きたいのを我慢しているからかもしれません。
もしかしたら、皆さんの周りにもいつも冗談ばかり言って、人を笑わせてばかりで、真面目な話もできないなんて人いませんか?
こちらが真剣に話しているのに、はぐらかすようなことばかり言って、笑ってばかりの人。
もしかしたら、笑っていないと泣いてしまうからかもしれません。
本人は、その事に気づいていないことも多いものですが、こういう人も意外と多いのかもしれません。
もちろん、本気で心から楽しいので笑っている人もいますよ。

怒りの下には悲しみ?


二つ目は、怒るということ。
何かというと文句ばかりという怒りもあれば、我慢に我慢を重ねてきて「泣きたい気持ち」なのだけれど、今まで抑えてきた積りに積もった泣きたい気持ちが、一度外に出てしまったら自分では制御不能になってしまいそうなので、そうならないように怒りで蓋をしているわけです。
いっぱい我慢してきたのかもしれません。
いっぱい頑張ってきたのかもしれません。

だからと言って、怒りを周りの人へぶつけて不快な思いをさせることが、良いことだとは言わないのですが、怒りをどう処理したらいいのかわからないのかもしれません。

小学校で教えてくれませんでしたよね?
腹が立った時、どうすれば良いか?
「怒らないでね」
「お友達とは仲良くしようね」
「喧嘩したら謝ろうね」
どれもその通りだと思います。

でも、そうしようと思うと、湧き上がってきた怒りは我慢するしかなくなります。
もちろん腹が立ったからといって、周りに当たり散らすのはよくないことです。

自分が怒った時は、もしかしたら何か我慢していることはないか、頑張りすぎていることはないか、悲しい気持ちがないか、辛い気持ちがないかを確かめてみましょうね。
そして、その気持ちを誰かに話してみましょうね。
なんてことは、誰も教えてくれない。
だって、先生だって親だって教えてもらっていないですからね。

周りの大人達は、何があっても我慢して、頑張って、感情を表に出さないようにして生きているわけで、たまに我慢しきれなくなって、周りに当たり散らす人がいた場合は、「ダメな人ね」とつい批判してしまう。
そうすると子供は、「なるほど〜感情というのは我慢するものなんだな」「我慢できなくなって外に出したら批判されるんだな」ということを学んでいくわけですね。

もの凄く悲しいことや辛いことがったとして、それを表に出すと迷惑をかけてしまうと思ったり、表に出したとしてもどうしようないどうにもならない状況を経験したりすると、もの凄く悲しいことや辛いことを、自分の中に押し込めておくしかなくなります。
表に出てこないように、怒りを重しにしちゃうわけですね。

もし、自分自身が今、怒りんぼで困っているのであれば、怒りの下に隠れている悲しみや、辛さ、どうしようもない気持ちを、誰かに受け止めてもらうことが必要なのかもしれません。
感情はどんなものでも、感じたり、受け止めて貰うことで通り過ぎて行きます。

泣けない人は、よく怒ります。
そして怒っていることすら隠してしまう人は、無表情になっていきます。

怒りがあるということは、泣きたいけれど泣けないからかもしれないなと考えてみると、怒りに対する捉え方が少しは違ってくるかもしれませんね。

悲しみは簡単には外に出せないもの


ちなみに、怒り狂っているパートナーに対して、「君をこんなに悲しませていたんだね」と言って抱きしめてあげると、相手は泣くことができて怒らなくてもよくなるわけですが、今まで抑えてきた悲しみはそう簡単に外へは出せませんから、1回や2回そうしたからといって、怒り狂っているパートナーの悲しみを解放してあげることはできません。
残念ですね。
誠に残念ですが、何度も何度も相手の怒りではなく、相手の悲しみを受け止めてあげる必要があります。
「あなたに、なにがわかるの!」と火に油を注ぐように怒りの炎が舞い上がりますが、その炎に怯むことなくそれでもパートナーを受け止めるのだという覚悟が必要になりますね。


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